機動戦士ガンダムUC (7) 黒いユニコーン (角川コミックスエース)
発行元:角川グループパブリッシング
カスタマーレビュー:
地球連邦政府の打倒を志す反地球連邦組織エグムの上には、地球軍を現状のまま維持したい軍需産業が控えており、その献金で政治を取り回す国防族議員らが控えている。議会の予算審議が始まる頃を狙って限定テロを起こし、概算要求を上乗せする手伝いをしてきたという意味では、エグムもジオン残党軍も連邦政府に囲われているに等しかった。
ガンダムUC7が解説する反地球連邦運動の背景は、ジオン共和国の消滅後にシャアの思想を受け継ぎ地球連邦政府要人の暗殺を繰り返した秘密結社マフティー・ナビーユ・エリンの資金源と支援者を暗示している。マフティーの黒幕は詐欺師の代名詞クワック・サルヴァーなる偽名を使う地球連邦軍の初老の将軍であったが、彼はアナハイムと癒着した国防族議員に連なる軍人であり、マフティーのテロ活動も軍事費の維持を目論んだ彼らの自作自演劇に過ぎず、マフティーを率いたハサウェイ・ノアは、クワック・サルヴァー将軍にまんまと騙された余りに未熟な青年ではなかったか。
地球連邦軍上層部は、ハサウェイの処刑を利用し、軍内危険分子のブライト・ノアに息子殺しの汚名を着せた上で彼を退役させることに成功した。ブライトが野に放たれた虎となり、スペースノイドの支持を取り付けジオン・ダイクンの理想を掲げ政界進出を果たすことは不可能となり、もはや地球連邦軍には、飼い主を噛み殺しかねない危険なブライトに独立機動艦隊司令官の地位を与えて軍内に囲い込んでおく必要はなくなったからであろう。
ガンダムUC7黒いユニコーンは閃光のハサウェイの悲劇性を高める役割を果たしているのである。
価格:\693
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